4.05.2014

最近観た映画

『アンナ・ハーレント』★★★★★
『ゼロ・グラビティ』☆☆★★★
『アーティスト』☆☆★★★
『ホビット 竜に奪われた王国』☆★★★★
『清洲会議』☆☆☆☆★
『マイティ・ソー ダークワールド』☆☆☆★★
『銀の匙』☆☆★★★
『アナと雪の女王』☆☆★★★

丁寧に感想も書きたいのだけれどもとりあえずメモ

『桐島、部活やめるってよ』

桐島、部活やめるってよ』/2012年




<原作>
朝井リョウ

<監督>
吉田大八

<出演>
神木隆之介
橋本愛
東出昌大
清水くるみ
山本美月
松岡茉優

<満足度>
☆☆★★★

あ〜、、、うん。成る程な。
人から借りて特典ディスクまでみて腑に落ちた感じです。
観ていて自分の高校時代を思い出しました。もやもやと胸が苦しいです。
マンモス校でアメフト部とチア部覇権なアメリカンハイスクール的カースト色の強い高校だったと思います。
女子の派手なグループが帰宅部と運動部で構成されてる偶数メンバーなところとかすごくリアルだし松岡ちゃんの『あまちゃん』でのリーダーとはまた違う演技がまたすごくてあ〜〜〜こういう女いるっ!感に鳥肌。
リアルかと思いきやファンタジーだった。ありそうでない。でも確かにある。
部分描写はリアルなんだけど話の統合性がいまいちピンとこなくてどこかファンタジーだった。(例えば:桐島の設定とかかすみちゃんが橋本ちゃんなところとか)
特典ディスクの「宮部実果」スピンオフはすごく本編での実果への違和感を取り除いてくれてよかった。
あ〜そういうことか、っていう。いなくなった姉への期待からの重圧なのかなと思ってたらそうじゃなかった。
女子四人が「なんで部活なんかやってんの〜」「内申のため。正直だるい」みたいな話をしてて、その後で「さっきの冗談だから、あの人たちに本当のこと言ってもしょうがないし…」という台詞が一番きた。
そうやって本当のこと言わないで茶化して同調して、そんな必要なんてまったくないのにそうしてなくちゃいけないっていう謎の空気(笑)
ビジュアルコメンタリーとかメイキングとかすっご〜〜〜〜く楽しそうでいいなあ。東出くんの眉毛はすごい。



12.09.2013

『鉄コン筋クリート』

鉄コン筋クリート』/2006年




<原作>
松本大洋

<監督>
マイケル・アリアス

<出演>
二宮和也
蒼井優
伊勢谷友介
宮藤官九郎
田中泯


<満足度>
☆★★★★

やっと観れた〜〜〜!!!原作よりもライトで見やすかった印象!
上下の動きとかがアニメならではの感じでいっぱい動く!ので良かった。
俳優さんたちの吹き替えアニメってなんで声優さんじゃないんだろうと
割と不満に思う質なのですが今回はそんなこと思わないで観れたので◎

どれが好き、何が好き、とかじゃなくてこういう世界観は必要だなって思います。
必要なんだけど似たような質の落ちたモノとかが結構出回ってたりしていて、
もしかしてこの感覚はまやかしなのかなと不安になっていたけどやはりそうでもないと思わされた。
沢田とネズミのくだりはも〜〜〜う本当に、弱るね、困った、、、

しかしこれを観たことによってねぇさん(よしだ)のシロモノマネ問題で
頭を抱えることになろうとはこの時予測もしていなかった。
もちも〜ち、こちら地球星、日本国、シロ隊員…


12.08.2013

『凶悪』

『凶悪』/2013年

<監督・脚本>
白石和彌

<出演>
山田孝之
ピエール瀧
リリー・フランキー
池脇千鶴
白川和子
吉村実子

<満足度>
☆☆★★★

監督が誕生日一緒だってことをこの記事書くのにググって知りました。
12月17日!もうすぐですよ!
観たのは京都に行く前だったので結構時間が経ち記憶がやや風化しているかも、、、

んん〜〜〜満足度は少し厳しめです。
介護問題に対して私自身のトラウマのようなものからのマイナス。

これを観る前にどこかの雑誌かテレビかで山田孝之がこの映画(凶悪)で
俳優をやめようかと思うぐらいへこんだ…というような感想を目にしていて、
あ〜ってなりました。こりゃ難しい役だ。
リリー・フランキー演じる先生やピエール瀧の須藤がもうすごいすごい!
凶悪事件とか犯人心理とかもう大好きな人には涎ものじゃないかな〜〜〜。
色々落ち着いたら原作を読んでみたいです。(活字を信用しすぎている節がある)

生まれ変わったらインテリやくざになりたいよ、先生。



8.16.2013

『マルサの女』

『マルサの女』/1987年


<監督・脚本>
伊丹十三

<出演>
宮本信子
山崎努
津川雅彦
大地康雄
桜金造
志水季里子
松居一代

<満足度>
★★★★★

なんかもうすごい。音も画面もかっこいい。好き好き!
『あまちゃん』の夏ばっぱでもある宮本信子さんの主演映画だぞ〜って
聞いたことあるタイトルだし、という出来心で手にとってみたけど
バブルという時代だからこそのエンターテイメント。
脱税しているラブホテルの経営者、権藤が悪い男でこれがまた。あ〜好き。
こういう悪い役の山崎努ははじめてみたけどすごくよい、、、

愛人の十何本もある口紅の中に隠し口座の印鑑をしまってたのはびっくり。
参考にしたい。


『パシフィック・リム』


『パシフィック・リム』(Pacific Rim)/2013年


<監督・脚本>
ギレルモ・デル・トロ

<出演>
チャーリー・ハナム
イドリス・エルバ
菊地凛子
チャーリー・デイ
ロン・パールマン
芦田愛菜

<満足度>
☆★★★★

いい意味ですごくオタク的な映画だった。
日本の怪獣、特撮、アニメ、そういった要素がたっぷり詰まっていたと思う。
怪獣、ロボット、SFっていうといかにも〜という感じがして身構えてしまうのだが、
思っていた以上に楽しめた。熱い。つっこみところは満載だったけど。

カイジュウを倒す為のイェーガー(巨大ロボット)は、
操縦者2人がドリフト(神経回路からの記憶の結合)をしなくてはならず、
それはより身近な親近者であるほど成功率が高いという設定。まずこれがいい!
主人公のローリーは5年前の戦いでパートナーだった兄を失い傷ついてる。
そして過去のローリーを知るハンセン父とやたらつっかかってくるハンセン息子、
ロシアの屈強な父娘、三つ子のタン兄弟、犬猿の仲の生物学者と数理学者…
マコと指令官の関係が中心的に描かれていて、芦田プロの魂の慟哭をみた。
うんうん、みんなこういう話好きだよね〜。でも全ては語り切らない。
登場人物の様々なエピソードが胸をよぎる。ああ、もっと人間ドラマが観たい!
もっと俺たちはチーム!なところがみたい、絡みが欲しい!

そういったストーリーがありそうな人びとを細々追わないことで、
感情移入せずに戦闘シーンがみることができたと思う。
考えて想像する余地が残されていると思うと突き詰められてなくてよかった、かな。

印象的なのは真っ黒な服装のマコが雨の中大きな黒い傘を差して待ってるところ。
イェーガーのプラグスーツの背骨ビキビキ。
香港の描写の典型的なアジア感。漢字の看板、雨、小道…ガヤガヤ
司令官の部屋の無機質な和、ミニマル?
脇役として『ヘルボーイ』のロン・パールマンがいたのもよかった。靴がいい。
PPDCのふとした瞬間にいる通行人がトレーナー着てるだけなのにかっこよかった。
意識が高い。エルフか。

怪獣あり、ロボあり、人間ドラマ(ありそうで)なし、
原子炉とかメルトダウンとかそういったワードの出し方に
興ざめだったけど『バットマン』の打ち上げ花火に比べたらマシかな。
ハッピーエンド!わーい!だったけど無くしたものも多かった。
シリーズだったりドラマでも通用する内容だったと思う分
一本きりの映画で終わってしまうのが寂しい。
デル・トロ監督の作品の中でもさらっと人に勧められる作品。